緊張して、上手く話せない。 優しく、でも楽しく教えてくれる村井さんがたまらなく愛しくて。 ずっとその横顔を見ていたくて・・・。 あたしは嬉しくてまいあがっていた。 ふと気になったのは、立石さん・・・。 周りを見渡すと、立石さんの姿がすぐに見付かった。 「あはははは!!!」 「上手いじゃん!!」 立石さんはみんなと楽しそうにあそんでいた。 ―――純を忘れろなんて言わない――― その言葉が今のあたしを、村井さんのそばに居させてくれた。