「着いた着いたあ!!」 「負けないよ~」 はしゃぐ高校生。 ほかの大学生の男の人と女の人もみんな思い思いの時を過ごす。 「鈴、やってみなよ鈴も。」 いつの間にか、あたしを下の名前で呼ぶようになった立石さん。 「あ、はい!でも、わかんなくて!!」 「簡単だよ!こうやって・・・」 あたしは、その声と一緒に目の前に伸びた手を見てびっくりした。 あたしの一番愛しいと想える人・・・。 村井さんが、あたしの持っているボールに手をかけて、あたしにいろいろ教えてくれている・・・。