「和泉さん?」 「あ・・・」 いけない・・・! 今は返事をしないと・・・。 「あ、えと・・・。ご、ごめんなさい」 口が震えてうまくしゃべれない・・・。 「あたし、好きな人がいるんです。かなわないかもしれないけど、それでも、好きなんです・・・。立石さんのことは、もちろん、好きです。でも、それは上司としてだから・・・なんていうか・・・。ごめんなさい」 少しの間沈黙が続く。 時計の針が17時15分を差した時、立石さんが口を開いた。