『駅についたよ、どこ行けばいい?』 『噴水のある場所にきてくれる?』 言われた噴水のある広場に行った。 「ミカ!」 「りん……」 「…どうしたの?」 ミカは沈んだ表情で、明らかにいつものミカじゃなかった。 どうしたの?と聞いたまま、二人とも口を開かず、ただ噴水の流れる音がひたすら耳に響いていた。 「・・・」 「・・・ごめんね、鈴」 沈黙を破ったのはミカだった。 「なにが?なんで謝るの?」 「あたし、鈴に嘘ついてた・・・」 「なんのこと・・・?」