高校がある場所は、家を出て徒歩約20分のとこにある。 いたって普通の公立高校である。 あとはあの曲がり角を右に……。 咲春が角を曲がろうとした時、突然左から猛スピードで人が走ってきて、勢い余って衝突してしまった。 尻餅をつき、立とうとするが……。 あ…れ……。 また、立てな…っ……。 「ごっごめん!!大丈夫か!?」 す、と手を差し伸べてくれたその男の子は、私と同じ制服を着ていた。