[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

「はい。かしこまりました。少々お待ち下さいませ。」


店員さんは指輪を持って店の奥へと入って行った。



「龍司さん!あんな高い物貰えません!」


「あ?いいんだよ。お前の誕生日プレゼントだろ?遠慮してんじゃねぇ。それにあんな物高くもねぇよ。」



そう言って私の頬にチュッとキスをした。



私が慌てて顔を離したら龍司さんは微笑んでいた。



店内を見たら幸い誰も見ていなかった。