[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

私はそれから目が離せなかった。


「ご覧になります?」


さっきの女の人が声を掛けてきた。


「あ…はい。」


私が返事すると手袋をはめポケットから鍵を出し指輪を取ってくれた。


「どうぞ。」


私は指輪を手に取った。


指輪の裏には文字が彫られていた。