[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

夏愛は携帯を取り出して
母親に掛けた。


何コールか目で
掛かった電話は…


『おかけになった番号は現在使われておりません。』

目の前が真っ白になった。


何時間その場にいたのだろう…。


これからどうすればいいのかと言う考えはまったく無く夏愛の中には母親に裏切られたと言う罪悪感だけが残っていた。