[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

龍司は夏愛の手を握って自分の膝の上に乗せた。


「夏愛怖かった?」


鉄が出ていった後に夏愛に聞いた。

夏愛はコクンと頷いた。


「そうか…。」


龍司が悲しそうな顔をした。


夏愛は焦った。
龍司がこんな顔をしているのは自分のせいだと思ったからだ。

夏愛は膝の上で
体を横に向けて龍司の肩に両腕を回し自分から唇にキスをした。


顔を離した夏愛は
恥ずかしそうに顔を
プイッと背けた。