[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

「夏愛…この野郎…」

龍司は低い声で言った。


「だ…だって龍司さんがあんなことしようとするから!」

鉄の後ろから顔だけを
ヒョコッと出して
オドオドしながら言った。


「鉄さんからも何か言ってよぉ~…」


夏愛は半泣きになりながらも鉄に言った。


「俺も助けてあげたいんですけど後々めんどいんすよ。龍司さん執着心やばいから。」


「あ゙?鉄何か言ったか?」


「いえ?何にも。龍司さんも妬きもち程々にした方がいいですよ?夏愛さんも脅えてますし…」


鉄に言われて夏愛を見た。