[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

「夏愛さん?どうされました?」


「鉄さぁ~ん…」


入って来たのはお粥を持った鉄と呼ばれる人物だった。


鉄は茶髪のクセのない
真っ直ぐな髪に二重の切れ長の茶色の瞳をしており色白だ。

右の耳だけに赤のピアスをしている。

一言で言って美形だ。


鉄は神山組の料理を作っている。
龍司は鉄に料理を頼んだから夏愛も鉄を知っている。


「鉄…夏愛から離れろ。」


「はいはい。」

鉄が夏愛から離れようと
テーブルにお粥を
置こうと動いたら
その動きに夏愛も
ついていった。