[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

客間に居た者たちは
肩をビクッと震わせた。


もちろん夏愛もだ。

その声が低すぎて
驚いたのだ。


「テメェら…何夏愛と楽しそうに話してんだよ…」


その言葉に皆呆気に取られた。

「龍司さん…それってもしかして妬きもち…ですか?」

夏愛が遠慮気味に聞いた。