[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~

ガラッと客間の
襖(ふすま)を開けた。


ガヤガヤと話していた
組員たちが龍司を見た
瞬間話しがピタッと止んだ。

組員の1人が


「夏愛さん大丈夫ですか!?体調はいかがですか!?」

とメンチの効いた顔の男が声を掛けてきた。


夏愛はその威圧感に
戸惑いながらも

「は…はい。もう大丈夫です。」

と男に言った。