「離してください!!誰か来たらどうするんですか!?」

「来てもべつにいいよ。俺とお前は彼カノだし。」

「お、大騒ぎになるじゃないですか!?」

「いいじゃん。もう公表しちゃったし。」

「ゔぅ…でも私は認めてません!」

「そんな事言っても遅いよ。」

「遅くないです!!今からクラスに行って誤解を解いてきます!」

「無理だな。その前にこの状況じゃ。」

あ!?しまった…

「離してくだっ‥‥んっ」

口を塞がれた

しかも唇で…

私のファーストキスがぁーーー

でも触れるだけのキスだった。

もっと長くてもよかったのに‥

はっ!?

何でこんなこと思っちゃってるの?

顔もどんどん熱くなる‥

「どう?俺のキス。うまかった?」

なっ!!

「なっ、何言ってんの!?」

「だって俺とキスしたかったんでしょ?」

はい?

「い、いや。何で?」

「俺の方見てたし、うるさい女たちの中にいたじゃん。」

「あ、あれは親友が見に行ったので追いかけてただけです。あと見てませんよ一回も。」

加奈が先に見に行っちゃったから

仕方なく行ったんだよね。

すると気が変わったのか

解放してくれた。

スカートを整えながら

コイツの方を見ると少し顔が赤い。

「俺、勘違いしてたのか?」

ふと口を開くとこんなことを言った。