手挙げたの誰だろ‥

ふと黒板を見る

『佐久間』

えー!

アイツ!!

「じゃあ全部決まったな。
 これからの時間それぞれ自由にしていいぞ。」

え?もう休憩?

そんなぁー

「じゃあ解散。昼飯をとってから
 もう一度ここに集まってくれ。」

また集まるの?

あーあ…

「解散!」

女子の目がギラっと光った。

まるで鷹の目みたいに‥

私は闇に引きずり込まれた。

「あれ、本当!?」

「意味わかんない!」

「で、櫻井さん、あれ、本気?」

もうつかれるなぁ

「ねぇ、櫻井さん、私と友達になってくれる?」

え?

小さい声が聞こえたような‥

後ろを向くと可愛い子!!

髪はそこそこ長くてウェーブしてる。

「私、鮎沢茜音。よろしくね?優奈ちゃん?」

「こちらこそよろしくね。」

この学校に来て初めての友達。


うれしい。

あの後逃げるように加奈と食堂に向かったのは

言うまでもないだろう‥