日課である“私の心ノート”に今の気持ちを書き込んでいたら、

トントン!とドアをノックされた。

「みっこ!支度できた?急がないと遅れる。」

と双子の弟の真那(マナ)の声がする。

「あと3分!先に下に行ってて!」

とわたしは返事をする。


きっと、高校の入学式だから☆」

ノートを最後まで書き、ネクタイを絞めて鞄を持ち鏡の前に立って「よしっ!」と気合いを入れて勢いよく部屋のドアを開けた。