扉を開けると
高い天井から大きなシャンデリアがぶら下がりふわっふわの赤絨毯が敷かれ階段を上がった台座には女王様
隣にはあのウサギもいます
「おや、アリス。よく来たな。薔薇はどうであった?」
「初めまして。薔薇、とっても綺麗でしたわ。」
アリスの良いところは笑顔で潔く嘘をつくところなのです
このときの女王様の笑顔はアリスに言わせると果てしなく胡散臭いだとか
しかし、アリスも似たような笑顔だったと思うのですが…
「そうか。それはよかった。」
「ところで女王様。私に何かご用だったのでは?」
(人のこと呼びつけて何なのよ。)
「ふむ。お主のほうがわらわに用があるのではないのか?」
「そうでした。帰り道を教えていただけません?」
「帰り道?…おかしなことを。全ての道はわらわの道じゃ。」
(おかしいのは貴女の頭じゃなくて?)
おっと…
アリスの顔がひきつってきました


