「「「……………。」」」

もちろん全員呆気にとられています



「ハッ………何ということじゃ!わらわの怒りは治まらぬ!ウサギ!!何とかせい!!」

「はい。」


そんな女王様の無茶ぶりにもウサギは冷静に返事をします

(結構優秀なのね。)

「そこの娘を代わりにしてはいかがでしょう。」

ウサギはそう言ってアリスを指差しました

(前言撤回。最低最悪無能なウサギね。)


「この娘はこの国の住民ではありません。不法入国です。」

(あんたが連れて来たんでしょうが。)

アリスはこんなときも冷静なのです


「ふむ。確かに……それではアリス、お前は死刑じゃ。」

「ふざけんじゃないわよオバサン。」


アリスはうっかり本音が出てしまいました
しかし撤回する気はありません


「お、オバサンじゃと!?わらわにその様な口を聞いて良いと思っておるのか!!」

「思ってなかったら言ってないわよ。だいたいその喋り方でオバサンじゃないと思っているなら脳神経外科へ行くことをお勧めするわ。」


それは正直、女王以外全員が思っていたことなのでみんな内心同意しています


「ウサギ!!」

「はい。女王様、それではカードゲームで決めてはいかがでしょう。」

「カードゲームじゃと?」

「はい。女王様の得意なポーカーなどどうでしょう。この国にはポーカーで女王様に勝る者などいません。

アリスが勝てば帰り道を教え、女王が勝てばアリスは死刑。」

「なるほど。それは名案じゃ。アリス、どうする?」

「もちろん受けるわ。」