アリスのそんな心の声はもちろん聞いて貰えません
「罪人をここへ。」
その言葉と共に現れたのは先程の帽子屋
(あの帽子屋…捕まるようには見えないけど。一体何をしたのかしら。)
「罪人は……女王様の大事にしていたペットのジョン(生物種/性別不明)を鍋にして女王様の夕食に出し、女王様がそれを完食し精神的ショックを受けさせた疑い。」
(ジョン何物だよ!そして女王完食しちゃったんかい!)
その時その場にいた女王と帽子屋を除く全員の心が通じあったとかなんとか
「死刑じゃ!それ以外はあり得ぬ!」
「まぁまぁ。女王様落ち着いて。」
帽子屋が初めて口を開きました
「なんと言おうと死刑だ!」
「まあ、別にそれでも良いですが、僕は死にませんよ?」
「「は?」」
(何を言ってんのかしら、こいつ…)
「だって僕……魔法使いですもん。」
帽子屋はそんなことをあっけからんと言い放ちました
「ということでアリス、またいつか逢える日まで。」
そう言ったかと思うと帽子屋は煙のように消えてしまいました


