「先生、お元気で」

「あぁ、君も頑張れよ」


先生と別れると、私は、全速力で走った。
地下の階段を駆け下りると、パスコードを入力し、自分の席に座ると、今まで書いていた内容をすべて削除し、頭の中で作り上げた見事な殺害計画を一気に書き上げた。

そして、最後の担任のセリフで、私の手は、また止まった。

浮かばない・・

教員人生最後のクラスの生徒が、卒業前に次々と殺害されていく。
その担任の精神状態、先生の感情が知りたいと、私は思ってしまった。

やるしかない。

私は、学校へ向かった。

ドラマ『沈黙』は、私の脚本によって、更なる飛躍を見せる時なのだ。
私のドラマは、ノンフィクション。

「ねぇ、君たちは、三年二組の生徒?」