片色恋愛




「君、可愛いね」


ついつい言っちゃう。


本当のことだから



「羅音先輩、男は可愛いって言われても嬉しくないんですよ?」


嘘─────っ!!!



「ご、ごめん!!そんなつもりじゃなくて!!」

「ふっ」



真剣に謝ってるのに


笑われるって意外とショック


う゛…


「先輩、そんなに沈まないで下さいよ。俺、先輩のそーゆーとこスキです。」

「え?あ、うん。ありがと…」



って…


ん?


「スキ??」

「はい。」

「誰が誰を?!」

「俺が、羅音先輩を♪」