小さな空と6つの罪【短篇】

そこにただ存在する結果に
自分が納得出来ない時は

何処かに理由を転換出来るなら
まだいい方だ


それすら見つからずに
穴に堕ちて行く時には

関わる過去が
罪になってしまう


結果が全ての世の中と言うなら
指先を動かす事も罪になる
可能性だってあるんじゃあないか

其れを脅え
空を仰いで見ても
見える空の色さえ
罪にならないように

祈る自分は
やっぱり人間臭い

全ての通り過ぎた過去が
これからの罪になりませんように…


【完】