「キライ…」

君は僕に吐き捨てる

嫌いなんだ

僕は君に嫌われてるんだ

「僕は好きだよ」

「ふぅ〜ん

だから」

「それだけ」

「あっそ」

そう言うといつも君は

僕に背中を向けるよね

小さな背中

後ろから抱きしめたくなる

でも

嫌われるかも

あっ

もう嫌われてるんだっけ

それならいいかな

そっと抱きしめた君の背中は見た目よりも

もっと小さかった

「キライ」

「スキ」

「大キライ」

「大スキ」

君は僕の腕の中で

振り向いた

「…バカ?」

「うん」

君はまた僕に背中を向けた

「…やっぱりキライ」