*きみに夢中*


「よかったね、優さんと話せて」



「うん♪♪しかも!優さんからのお誘いだよ!?きゃー♪」

嬉しすぎて足をバタつかせる。



「うるさいっ...てか、何で奈々を呼び出したんだろ」


難しい顔をする沙恵。



「そりゃあ...デートでしょ♪♪」


「はぁ?デートなワケないでしょ...」


疲れた顔をする沙恵に私は反論。


「なんでなんで!?絶対デートでしょ!それ以外、考えらんないよ!」


「あんたの思考回路も考えらんないわ...」


「なっ...とにかく、絶対デートなんだから!」


拗ねながら、ココアを一気に飲み干す。


「ふぅ...さて、いつバイト終わるかな♪お店の裏で待ってなきゃ♪」


「ハイハイ、いってらっしゃい」


「今日は私のおごり!これから私、“デート”なの♪てコトで、ごゆっくり、沙恵さん♪」

満面の笑みでレジへ向かう。


「ごきげんよ~♪」

デート♪デート♪



「大丈夫かしら、あの子(笑)」