*きみに夢中*


しばらく、沙恵とくだらない話しに花を咲かせていた。


「失礼いたします、お待たせしました」


店員さんが、注文したものを運んできたようだ。


てか、優さんが!



「ココアとカプチーノになります」


昨日の優さんが嘘の様な、眩しすぎる笑顔で、ココアとカプチーノを置いていく。


そんな優さんの笑顔に、うっとり。


「ありがとうございますぅ」


「ではごゆっくり」


優さんが一礼をして、これまた、眩しすぎる笑顔で去って行った。


はぁ。
カッコいい~。


うっとり気分の私。



「お~い?...ダメだこりゃ」


沙恵が私の顔の前で、手を振るが反応なし。

昨日、私は悪い夢でも見たんだわ。