「アタシは、カプチーノ
でいいや」


メニューを戻しながら言う沙恵。


「決まり!すいませーん」
私が、店員さんを呼ぶと、昨日の男の人が来た。


「はい、お伺いいたします。」


「えっと、ココアとカプチーノをひとつずつで、お願いします」


「かしこまりました。」


一礼をして、去って行こうとする男の人を、あわてて止めた。


「あ、あの!」


「はい?」

「優さん....いますか?」

「優なら今、休憩中ですけど...」


休憩中!?


なぁんだ、やっぱ休憩中かぁ。


風邪でお休みじゃないんだ♪


「ありがとうございます!」


一気にテンションが上昇した私。


「いえ...」