クロネコ彼氏




「ん、了解」



……ああ、もう。

ショッピングってことだけじゃなくて、お店も和に考えてもらえば良かった。


こういうのって、どこに行けばいいんだろう。


そう考えても……デートが初めてなわたしに、浮かぶわけがない。



でも、黒川くんはあるかも。

デートとか、キスとか。


格好良い黒川くんはモテモテだし、無い方がおかしい。


そう思う。

だけど、ちょっと――。



グルグル考えながら黒川くんを見ると、普通に歩いている。


でも、その速さは早過ぎなくて、むしろわたしが歩きやすい速さ。



……うん。
大丈夫、大丈夫だ。


計画なんかなくたって、黒川くんと居るだけで楽しい。


だからゴチャゴチャ考えなくたって、きっと大丈夫だよね。