クロネコ彼氏




今の状況。



黒川くんの手は私の背中にまわってて、


私の顔は黒川くんの胸にうずくまってる。



もちろん、わたしはこんな状況になんて慣れてるわけなくて。


もう、失神しそうなくらいドキドキしてる。




「……」


「……」



沈黙しているからか、

私の心臓の音が大きく聞こえる……気がする。


黒川くんに聞こえてるよね?



うう、恥ずかしい。


すると、ふっ、と黒川くんの笑った。




「……え」


「顔、真っ赤」



その言葉に余計顔が赤くなったのが分かる。


だから、顔を見せたくなくて俯いた。