もう潤は俺より先に終わってたみたい。
今日は部活休みだからっそのまま語ることにした。

「お!宏ー♪どーだった?」
「‥成功!」

潤が目を輝かせながらおめでとうって言ってくれた。

「潤はどーだったんだ?」
「んー、両想いだった♪」

そっか‥両想いだったんだ。
じゃぁ菊池の好きな奴ってのは潤のことだったんだ。

杏子も知ってたなら早く言ってくれれば良かったのに。

‥‥やっぱ言いにくいか。

そして潤は予想もしてなかったことを口にした。

「でも俺ら、付き合わない」
「っは?!」

意味分かんねーんだけど?
何で両想いなのに付き合わねーんだよ。

「理由‥‥教えろよ」

さすがにイラっときた。
俺だって菊池のこと好きだけど、潤の為に諦めたんだ‥。

付き合ってくんなきゃ俺のした事
全部無駄じゃんか!


「‥ごめん。‥‥だって最後には菊池を悲しませることになるから‥‥。」

潤は目を俺から逸らして呟いた。
もう潤の考えてる事が分かんねーよ‥

「潤にとっての最後って何だよ!」

「どーせ俺は‥‥」


バンッ!