「ありがとうね!」

そう言って優衣は
本を棚へ返す


その姿をウルは
じっと見つめていた


「…………ウル!
これとどかない!」


優衣は高い棚
を指差す


取る時はなんとか
取れたんだけどなぁ


そんな事を考えていると
あたしの手から
ウルが本を奪った