ポタンッ…ポタンッ…
水が滴る音……


優衣はその音の方へ
と足を向けた


ポタンッ…ポタンッ…


少しずつ音が
近くなる


「…………あれは……」


優衣は目の前にある
大きな天秤を見上げる


自分の体の倍以上だ
その天秤の器は
水が溢れ滴っていた