天秤の鏡界


「あなたにしか
出来ないのですウル
私が一番信頼している
あなたにしか…」


ネルの言葉にウルは
渋々頷いた


「優衣、今日は部屋で
ゆっくり休んで下さい
また明日、詳しく
話しましょう」


ネルは優衣の背中を
ずいずいと押す


なんだか…
早くこの場を離れて
ほしいみたい


話も聞かれたくない
みたいだし…


何かネルにも
考えがあるのかも
しれない…