天秤の鏡界


「…ウル!
あなたに優衣の護衛を
任せます」


ネルの言葉に
少年ウルは目を見開く


「…ですがっ……
それでは誰がネル様を…」


ウルの言葉に
ネルは笑顔を見せる


「大丈夫
私の事はお兄様が
守って下さいますから」


ネルの言葉に
納得いかないのか
無言で俯いた