天秤の鏡界


「ぷ…あははっ!…」


優衣の笑い声に
少年は驚き目を見開く


「見た目はおっかない
けど面白いね君!
でもとりあえずその
物騒な物しまおうか」


優衣は剣を持つ
少年の右手を指差す


「………………」


少年は無言で剣を
鞘に納めた


案外素直なんだ……



「…迎えに来た……」


少年はぽつりと呟く


「…………え?」


誰が誰を?



「あんたを…迎えに来た…」



少年の言葉に
優衣は驚き目を見開く