天秤の鏡界


「っていうか!!
何で謝んなきゃ
いけないのよ!!
猫と間違えただけじゃん!」



優衣の言葉に
少年は俯いた


「…間違えた…だけ……?」



ゆらゆらと優衣に
近付き立ち止まる


「あんな弱小動物と
狼を…一緒にしないでよ…」



静かに怒りの炎を
燈した少年に優衣は
苦笑いを浮かべた


なんか……
面白い……