天秤の鏡界


《…大丈夫です…
…あなたを…信じて
います……》


信じている…
まだ会ったばかりなのに
彼女はそう言って
微笑んでいる


信じてくれているのだから…
あたしも全力で応えたい



「助けてあげられるか
正直不安だけど……

全力であたしも
頑張るから!!」


優衣はそう言って
鏡に触れる少女の手に
自分の手を合わせた


「あなたがあたしを
信じるって言ってくれ
たんだもん…
それに応えたい」


そう言って優衣は
笑顔を返した