天秤の鏡界


やっぱりおかしい…
全てがおかしいんだ


夢じゃないのかも
しれない…


だって…
これは夢の筈なのに
こんなに意識が
はっきりしてる


《…優衣………》


名前を呼ばれ
優衣は飛び起きた



「…あなた誰!?」



優衣は暗闇の中
一人叫んだ