天秤の鏡界


…助けて……

優衣は強く願った


何でもいい……
何でもいいから…


助けて……


そう願った瞬間


《……優衣……》


自分の名前を呼ぶ
声が聞こえた



この声……
何処かで……


《優衣……》


もう一度その声が
聞こえたと同時に
優衣の意識は途切れた