天秤の鏡界



「また…何を背負って
るの?」


ウルの顔は無表情なものの
声はひどく優しい


ウル…
心配して…くれた…?


「…ウル………」


無意識に名前を
呼んでしまった


ウル…ウル……
あたし本当は
背負う物が大きくて
潰れちゃいそうだよ…


本当はウルやネルが
望んでいる願いより
叶えたい願いがある


この世界にはウルや
ネル以外に知人は
いなくて…
心細くて…


何より…たった一人の
家族…


双子の優貴に会いたい…