天秤の鏡界



「ねぇ…」


呼びかけに足を止め、
振り返る

ウルは眉間にシワを
寄せていた


「どうしたの?」


ウル…何か怒ってる?
尻尾もピンッて
なってるし…


「何か隠してない?」


ウルは立ち止まった
あたしに一歩、また
一歩と近づいてくる


「…隠すって…何を??」


なるべく笑顔で
答える


どうか…バレないで…