天秤の鏡界



「優衣」

「……………」


『お前には……』

あたしには…?
そう、あたしには…


「優衣!」

「えっ……?」


名前を呼ばれて
我に返ると、ウルは
心配そうにあたしの
顔をのぞき込んでいた


「どうしたの?」

何かあったのかと
ウルに尋ねると、
ウルは眉間にシワを寄せた