「んな急がなくても
おいてかねぇよ」


優季はそう言って
優衣の頭を撫でた


「んーっ!!んぐっ!!」


「何言ってるか
全くわからねぇ…
さっさと食え」


優衣は牛乳でトースト
を流し込み歯を磨く


「優季のほうが
お兄ちゃんみたい」


鏡の前で二人揃って
歯を磨いていた


本当あたしより
優季はしっかりしてるし

背もいつの間にか
追い越されてた…


「何言ってんだよ
当たり前だろ」


優季の言葉に
優衣は眉をピクリと動かす