天秤の鏡界



「………あんたの悪い癖…」


そう言ってウルは
優衣の頬を優しく撫でた



「隠しても……
意味ない………」



そう言って優衣を見据えた


思わずその視線から
目を反らしてしまう


全てを見透かされそうで怖い

あたしが迷ってるって
ばれたら………