天秤の鏡界


「…お母さん………」


どんな願いも叶うなら
もう一度……


そんな考えが頭を支配する
それを振り払うように
首を振った


「違う……違うよ……」


あたしは…
ネルやウルの世界の為に…


『…それが……
お前の…願いか…?』


その声に優衣は
目を見開く


「違う!!!!!!」