大体の審査は終わり、残るはアピール競技だけになった。
ああああ!緊張する・・・
左之は軽々とウィンクをやってのける。
観客からは黄色い悲鳴。
わたし、ウィンク出来ない。
春ちゃんは大人な微笑みを残して去っていく。
かっこいい・・・
総司は優しい微笑みをする。
やばい、鼻血再発しそう。
次は冬ちゃんだ。
あ、緊張してる様子ない。
堂々と歩いてる。
え、冬ちゃんの担当するメイドってあんなキャラだたっけ?
冬ちゃんは審査員の前に立ち、
「別にアンタなんかにおおお、お帰りなさいませとか言わないんだから!別に、少しくらいは歓迎してあげてもいいんだからね・・・!」
そういって顔を赤らめる。
初期台詞。
「お帰りなさいませご主人様!」
あれ、ツンデレ化してね?
あれ、緊張のあまり『素』でてる!!
あれ、でもいい感じじゃね?
審査員の様子を見る。
って、え?お兄ちゃん・・・何ときめいてんの?審査員でしょ?ツンデレに恋してとかじゃないよね・・・?
ツンデレは私のものなのに・・・!!!!



