「おい、集まれ。」
左之の一言でみんな集まる。
「いいか、緊張すんじゃねぇ。緊張したら負けだ。会場では思いっきり余裕な態度をとるんだ!!」
左之は緊張感というものを持たないのか。
ふと疑問に思う。
「次は3年5組のみなさんです!」
「よし!行くぞ!!」
そういって左之は被っていたマントらしきものを投げ捨てる。
みんなも続く。
会場(という名のステージ)に出る。
なんていうか人であふれている。女の子の声援がやかましい。
たまに原田様ーーー!とか沖田様!!とか平ちゃーんとか聞こえてくる。
ああ、耳障り。
でも一番耳障りなのは男の野太い声。
冬ちゃああぁぁん、春ちゃぁああぁぁぁん!!おねえちゃーーーん!!とか。
最後の絶対すぅちゃんだ。
恥ずかしくなってくる・・・。



