「な?!何?!誰かいるの?!」



焦る女の人の声。
ヤバイヤバイヤバイ!!!!



「・・・。おい。もう教室戻れィ。俺は後からいくから。」



「え?!ちょ、続きは?!」


「そんな気ィなくなった。いいからでていけィ。」



随分と酷いな男の人。



「・・・馬鹿!!」


そういう女の人の声がしたあと、廊下を走る音も聞こえた。どんどん遠くなっていく。




しばらく沈黙。




「おい。出て来いよォ。覗き見たァ、いい度胸してんじゃねェか。」



「・・・っひぃ」


恐怖のあまり声が漏れる。慌てて口を押さえる。



コツ。コツ。



だんだんと足音が近づいてくる。




ぐいっ



誰かに肩を掴まれる。




「おい。こっちむけよォ」



無理矢理顔を向けさせられる。


あーーー!!死ぬぅぅぅ!!!




「・・・っ!」




あ、顔凄い整ってる。



てそんな場合じゃねェェェェ!!



「おい。なんでこんなとこにいんだァ。」