「へ~すけ?」
ドス黒いオーラを放つ平助に近寄る。
「あ゛・・・?」
うわ。機嫌最悪じゃんかああ!!
言葉ひとつひとつに鋭い棘が・・・!
「え、と・・・コスプレ大会がんばろうねッ!!」
「はァ・・・。嫌だっつってんのに・・・。」
墓穴掘った・・・。
「でもでも、変身すると可愛いよっ?」
「・・・。それが嫌なのに・・・。どうがんばっても男としてみてもらえない・・・」
顔を上げた平助は涙目で睨んでくる。
・・・襲っていいですか?
「・・・っく!!でもでも、平助はきっと似合うよ?今回だけだよこういうことするのは!」
襲いたい気持ちを抑え、搾り出したような声を出す。
「・・・本当?」
本気で襲っていいですか。
「ほんと・・・っだよ!」
「・・・そうだよね。今回だけだもん。・・・今回だけだからね。」
そういっておずおずして私を見上げる平助。丁度イイ感じの上目遣い。
「へーーっすけ!!大好き!!」
思いっきり平助に抱きつく。
「へ?!ぎゃああああああ!!!・・・ちょ、何処さわって・・・あっ」
「可愛い可愛い可愛い可愛い・・・」
「あ・・・っやめ・・・ッ」
「平助もう女でいいんじゃねぇか?」
「同感です。」
遠巻きで見る、しんぱっちーと総司。



