「智咲さんがおかしくなりました・・・!!噛みつかれたら私もゾンビに・・・!!!」


「映画の影響受けすぎだって!そんなのいたら僕らもう死んでるって!」

平助が笑って話を冗談にしようとするが、目がマジな為、その努力は残念なことに無駄で終わった。



「それよりもまずは取り憑かれてる智咲さんを救わなきゃ!」


「う、あーーーーー」


智咲に視線を移すと、何やら放心状態になっている。




土方思考

いや、こいつなんかに幽霊が取り憑いてんのか?いやいつも幽霊に取り憑かれてもおかしくない状況だった気がするぞ。
馬鹿だから!


でも一応なんかをすればあの幽霊は智咲から離れるはずで・・・ってあの幽霊だれ「うがぁああぁぁぁぁぁあぁ!!」


「おわ!?」


智咲からのいきなりの右ストレートを避ける。
行き場を無くした右手は、壁に深々とめり込む。