棗「あのー、ご飯分けてくださあい」
眉を下げて、しょぼんとした顔にドキッとする。
「犬みたい」
クスッと笑って、いいよと言ってあげる。
「味は保証しないからね」
「やったあ!ありがとう!!」
エレベーターに乗り込み、4階を押す。
「何、お母さんはご飯作ってくれないの?」
棗「俺、1人暮らしだから」
「ふーん」
棗「毎日カップ麺だし」
あたしがそんなカップ麺生活だったらお姉ちゃんに怒られるだろうな。
チーンと鳴って、
エレベーターから下りる。
棗「まぢで朔の部屋の近くなんだね」
「近くってか隣だし」
棗「えーっ… 朔ズルイな。いーなー!」

